くるくるトラフィック

カスエンジニアの雑記ブログ。一石を投じます。

えっ?新入社員研修の正体は社畜養成学校!?

もうすぐ4月ですね。くる虎です。

 

 

今回は世の新入社員研修に一石を投じます。

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毎年、4月になると入社してから4年も経ったのかーと時間の早さを感じるものです。

新生活の始まり。ワクワクに胸を躍らせた入社時のことは今でも鮮明に思い出します。入社後3か月間の新人研修はとてもとてもとてもとても楽しかったなーと懐かしくなります。

 

ですが、新生活はスタートダッシュに失敗すると取り返すのが大変です。この記事では、新社会人となる皆様がスタートダッシュを華麗に決められるよう

新人研修とはなんぞやをご紹介していきます。研修のプログラムの内容などイメージがついているとついていないでは環境に馴染む早さが断然違います。

すでに研修中だという方にも読んでいただきたい内容になっていますので、ぜひご覧下さい。

 

 

 

では早速行きましょう!

現代の研修カリキュラム

目的

まずは、そもそもの新人研修の目的について紹介します。

・会社のことを知る
・社会人としてのマナーを身につける
・新人としての振る舞いを学ぶ

 

ザックリいうと上記の3つに収まります。

これはだいたいどこの企業も大筋は一緒です。新社会人の方は研修修了後、最低限これらは習得しているように心がけながら研修を受けましょう。

 

もしできていないと、7月1日の本配属後、世のおじさま方から淘汰されることでしょう。また、同期からもヤバいやつと呼ばれることでしょう。

もちろん講師側は、この目的を達成するためにたくさんのプログラムを用意してくれています。その詳細についてはプログラム項にて説明いたします。

  

基本スタイル

受講生側

まずはじめに新入社員研修の基本スタイルから。

・一班5~6人で構成
・班員は男女混成、文理合同など、
  異なるパーソナリティの人員で構成
・ひたすらグループワーク。グループワーク。
・班単位で成績を競わせる

 

まるで就職活動のようですね。大人の考えることは同じだということです。

 

会場

会場のイメージはこんな感じ。前方にはスクリーンがあり、司会役の講師が一人です。後方にサポート・監視役の講師が一人です。

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こちらも就活のグループワークに似ています。

 

なお、この研修センターにいる講師は、一応社員です。ですが、そのほとんどがビジネスの第一線から脱落した方々です。後ろにいるサポート役の講師は特に微妙です。居眠りとかしています。全力で見下しましょう。

ただごくまれに出世街道まっしぐら超エリート社員が講師側にいることがありますので注意が必要です。ただ、明らかに空気が違うのでわかると思いますが。。

 

プログラム

講師側が用意してくれている研修プログラムの中身を月別に見ていきます。

4月 ~心構えの4月~

・企業/組織を知る

 その企業に属するものとしての最低限の知識を学ぶ。沿革、創業年、創業者、企業理念、事業展開、今後の展望、組織構成など社内における常識を学びます。

コンプライアンス

 犯してはならない一線について学ぶ。 社内規定、社員証の扱い、就業時間、情報漏洩基準など守らなければならないルールについて学びます。

・ビジネスマナー

 お客様と接する際、つまりビジネスシーンでのマナーについて学ぶ。名刺交換や電話応対、礼の姿勢・角度などについて学びます。 

・先輩社員交流

 2-3年目の先輩が研修センターに来訪し、直接話す機会を用意してくれます。実際に1年目にどのような業務を行ったのか、1日のタイムスケジュールなどかなり詳細までぶっちゃけトークができます。

 

入社してすぐの4月はまずはメンタル面を鍛えます。座学が中心となるため学生気分の抜けていない夜更かし野郎には堪える1か月となるかもしれません。とはいえ、コンプライアンスなどその企業に在籍する場合はとても重要な情報もここで学ぶことになりますので、「まだ業務にもついていないのだから良く分からない」と言って目を背けないことをおすすめします。

 


5月 ~試練の5月~

・基礎知識スキル

 その業界の一般常識的なテストを受け、実力を測られます。この時点で研修はすでに1か月を経過しているため、ある程度「あの人は何点くらいだろう」というそれぞれの基準点ができていることでしょう。それを下回るとなかなかに恥ずかしいものとなります。

・職種ごとの専門スキル

 業界の一般常識を学んだあとは、専門スキルを学びます。業務で実際に使う知識を実体験させてくれ学びます。開発系の会社であればプログラミングをしたり、事務系の会社であればOfficeの特訓などがあるかもしれません。私はNWインフラ系の会社でしたので実際にルータを触りました。

・自主制作

 チーム(班)ごとにこれまでの研修をまとめたプレゼン大会のようなものがあります。ここでのポイントは特徴的なプレゼンをすることです。講師は、班単位といえども多くの発表を見ることになります。ありきたりな発表は聞きたくないのです。面白い内容を考えることが出来なければ面白く発表するだけでもGoodです。

 

 

受けていれば十分だった4月のプログラムと異なり、徐々に自分の力が試される試練の5月。周りとの差が浮き彫りになるためここは気を抜かないほうが良いと思います。

 


6月 ~実践準備の6月~

・職場見学

 読んで字のごとく職場見学です。遠方にある拠点や工場に赴くことが多いです。配属がその拠点や工場にならなかったらおそらく一生行くことはないでしょう。なのでこの機会は貴重です。私のケースでは大型バスに40人近くが乗り込んで、数時間の移動があったため遠足気分で行けちゃいました。良い気分転換になりました。

・職場OJT

 一人の先輩社員にくっついて実際に業務を体験させてもらいます。先輩と言ってもその幅は様々で、2年目の方が担当となる場合もあれば50代の大ベテランが担当となる可能性ももちろんあります。いずれにしても業務のイメージをつけるとてもいい機会です。ほとんどの場合、毎日日報を書くことになりますので記憶にも定着しやすく、有意義なものと言えるでしょう。

・人事面談

 配属先を実際に決める人事部の社員と直接話す機会が与えられます。職場見学やOJTを経て自分がどの部署に行きたいか、おおよそのイメージが付きます。本当の希望を直接人事に伝えられるラストチャンスです。とても緊張します。

・配属発表

 運命の配属発表です。ワクワクとドキドキがせめぎ合い、胸が高鳴る新人研修最大のイベントです。基本的には希望する部署への配属がほとんどですが、現実は甘くはありません。中には明らかに希望と異なる部署へ配属となることもあります。会場には涙が流れます。もしあなたが希望通りの部署に配属されたとしても大声で喜びを表現することは控えましょう。

 

研修の最終フェーズにあたる6月。来たる7月に向け実践を通して経験を積みます。ここでのポイントは元気でいることです。新人は元気。その印象だけでやっていけます。変に気取って我を出すと先輩に目を付けられますのでご注意を。

 

 

知っておいてほしいこと

ここまで、新入社員研修の内容と簡単な注意点について紹介しました。ここからは新社会人となる皆様にぜひ知っておいてほしいことを記載します。

このマインドを持った上で研修を受講していただきたいと思っています。

 

その① 真の目的

研修の目的、最終的なゴールについてはすでに上述の通りです。

・会社のことを知る
・社会人としてのマナーを身につける
・新人としての振る舞いを学ぶ

 

ですが、私はこれらはあくまで表向きの目的であって、この言葉の裏には会社・講師側がたくらむ真の目的があると思っています。

 

「会社のことを知る」

会社の成り立ちなどググれば分かるものも教わりますが、組織の構成など、社員限定プレミアム情報を手に入れられます。自分の会社について知ることで帰属意識が植え付けられます


「社会人としてのマナーを学ぶ」

身だしなみを整えることや言葉遣いなどを学びます。社会のルールにきちんと沿った人材になることを目指しています。出る杭は打ち、個性は削り取る、人間を平均化するという日本ならではのメンタリティに基づいていた、講師側のエゴが見え隠れしています。


「新人としての振る舞いを学ぶ」

新人は嫌な仕事にも意味を見い出すこと、新人は文句を言わずに雑用を率先して実行することなどを教え込まれます。これは、新入社員を"新人"という大人が勝手に作り上げた理想像にはめ込む作業です。

 

組織について学ばせて興味を引く。そして、とがった人材を減らし、ひたむきな姿勢を根付かせる。

そう、新人研修は、会社の歯車としてはたらく

"ファイター"

を育成するカリキュラムです。社畜養成学校なのです。

 

このマインドを持たず研修を修了し、本配属へと進むとどうなるでしょうか。

始めはその頑張りが評価され「あいつはよく働く新人だ」と思われます。これは良いことです。ですが、このよく働くという感覚を上司はどんどんエスカレートさせていきます。あなたに振られる業務量はいつかキャパシティを越えることでしょう。ここでの正しいアクションは「厳しいのでヘルプお願いします」と上司にエスカレーションし、自分の業務量を適切に保つことです。業務量がキャパシティを越えればパフォーマンスが落ちます。それは上司にとっても不利益だからです。

ですが、その時に悲鳴を上げずに頑張ってしまうのが”ファイター”そう、俗に言う社畜です。周りも忙しそうだから...といってつい頑張ってしまい、残業、残業...しかも結果はよい方向に向かわないことすらあります。仮に、社畜として行動しタスクをこなせたとしましょう。仕事はまた降ってきます。負のループです。

 

私がお伝えしたいのは、ファイターと化す前にご自身で判断できるようになってもらいたいのです。研修時代に刷り込まれたファイターとしての基礎を意識せずに進むと、ファイターになる選択肢しかありません。セルフコントロールをしていただきたいのです。

 

その② 本配属先は変わらない

いきなりですが、大切なことなので結論から言います。

入社時点で配属される部署は決まっている!!ということです。

研修センターの講師(社員)は「研修での態度・成績が配属先に影響します!」とか「途中の人事面談で配属先を決めます!」とか言ってきますが、

 

嘘です。

 

もちろん稀に例外はあります。研修中にあきらかに不適当だと判断され、入社前の希望と異なる部署に配属されるケースもゼロではありません。ですが、99%は変更希望は叶いません。

私はこのやり方を批判するつもりは全くありません。学生生活を終えたばかりの新社会人たちに緊張感を与えたいという講師側の考えも良く分かるからです。

ただ新入社員の皆さんに余計なプレッシャーを感じてほしくないのです。
自分らしい自分でよいのです。ありのままの姿で臨んで大丈夫です。無理をするとどうなるか、後述しています。

 

その③ 人間関係は大概うまくいかない 

班員は様々な性格の人たちで構成されることは上述した通りです。それはつまり自分とは異なる性格の人たちと毎日暮らすことを意味します。

メリット:いろんなタイプの人と話せる。初期配属後は他部署との絡みはほとんどなくなるためこの研修のタイミングで、専門分野の異なる人と話しておくことで知見を広げられる。

デメリット:希望職種が異なる人は人間的な部分で合わなかったりする。営業系はトークが得意だが、技術系は苦手。などです。

 

確かに、こういう構成にする講師側の意図も良くわかります。
会社にはいろんなタイプの人がいて、年齢、性別、経験、全てが異なるその人たちとうまく連携しながら業務をこなさなければならない。
そのミニマム版をこの「班」で実現しているのでしょう。実に理にかなってると思います。
ですが私の経験では、やはりうまく人間関係を構築できず、研修プログラムをうまくこなせない班が出てきてしまいます。

 

班員とは仲良くしましょう。こんな当たり前のことはみんな分かっています。
でもこれ、当たり前のことなのに出来ない人が多い。。
なぜでしょう。

それは、この研修の結果が配属に関わると思っていることにあります。そのせいで良い結果を求めすぎて、調子に乗ってでしゃばる人が出てくるのです。

就活中によくあるグループワークと同じです。仕切り屋やまとめ屋など、社員にアピールするために調和を乱す人いますよね。研修でも同じことが言えます。でしゃばる人は決まって協調性がなく、班のバランスを崩します。
もしかしたら、班員全員が出しゃばる君だったらバランスは取れるのかもしれません。ですがそんな奇跡は起こりません。というかその会社はやばいです。
出しゃばらず、足並みを班員全員でそろえましょう。(そうすればもし結果が良くなくてもよい人間関係が構築できます!研修の結果なんてものに比べたらこっちのほうが6億千万兆億倍くらい大切です。)

 

その④ 班での役割分担

初日、班に分類されたら班員の中で役割分担を決めることになります。

この役割の種類は企業によってさまざまかもしれませんが、リーダー、副リーダー、書記くらいでしょうか。

もちろん講師は、班員の特徴やパーソナリティをすべて認識しているわけではないので、リーダー選びは班内の判断にゆだねられることが多いです。

講師は「では、リーダーを各班で一名選出して報告してください」とサラッと言うでしょう。気を付けてください。ひとつだけ、慎重に、慎重に決めなければいけない役職があります。それはキーマン、リーダーです。

 

私の班では、このようなやり取りがありました。

女子A「リーダーどうしようか。。」

くる虎「どうしようかね。。」

イケメンA「おれ、やってもいいよ?」

地味メンB「ほんじゃ、お願いしちゃおか!オーケー?」

くる虎「イケメン君よろしく~」

 

特に否定する理由もなかったため、でしゃばったイケメン君にリーダーをお願いすることにしました。ですが、始まってみると彼のリーダー能力の低さは常軌を逸していました。
彼は分からないことは後回し、会議の司会もしない、基本スタイルが人任せタイプの人で明らかに適任ではありませんでした。
1週間ほどして、これはまずいと思った私は講師にも相談し、実質のリーダーになろうとしました。ですがこれはさらなる波紋をよぶことになります。それは、、

「でしゃばり」と見なされたのです。他の班からしたら「おやおや?リーダーでもないのにしゃしゃり始めたぞ?」となるのです。このハードルを乗り越えるのはなかなかに至難でした。

 

というか会って初日、ろくに会話もしていない段階で適切なリーダーを選べるはずがない!
これはもはや運ゲーです。神に祈りましょう。

  

その⑤ 【最重要】同期と仲良くなる

実はこれが一番伝えたいことです。

これは初日、1秒目から意識して頂きたいと思っています。


初めに紹介した3つの目的は、実は特に意識せずとも達成できます。嫌でも講師が教えてくれるからです。なぜなら、身につけなければ会社側にとって不利益になりますからね。

ですが、この「同期と仲良くなる」というのは会社にとっては利益になりません。なのであまり教えてはくれません。

 

サラリーマン生活を3年間過ごしてわかったことは、同期という存在は偉大だということです。会社の中にいる唯一の友達です。張りつめた心を癒してくれるオアシスです。そのオアシスをこの新人研修中に必ずつくってください。お願いします。


ただ、これはただ同期とひたすらに仲良くして友達を増やしてくださいと言っているわけではありません。1人でもよいです。本当に腹を割って話せる同期を1人でもいいので見つけてください。

 

研修が終了したあとの厳しい社会人生活では話がかみ合わないなど当たり前にあることです。その時に、心が疲れた時に、救ってくれる同期を1人見つけておくべきだと思います。

 

消えた同期

ある同期は、本配属の部署で人間関係に苦しんでいました。さらに、同じ部署に若手が少なく逃げ場がない状態で、仕事を辞めたいと漏らしていました。配属から3か月ほど経過した10月くらいでしょうか。

 

彼は突如姿を消しました。

 

プライベートでも遊ぶほど仲の良かった私は、なぜ救えなかったのだろうと自分を責めました。彼がつらくなった時に、私に相談しようと思ってもらえなかったことがとてもつらく、私は自分を責めました。

これを読んだあなたには、同じ目に遭わないでほしい。その一心です。

 

 

 

まとめ

研修の捉え方は人それぞれですが、今回は私の考えについて紹介させていただきました。

一つでも心に響くものがあれば幸いです。

 

 

また、近年では企業によっておもしろい研修をするところがあるようです。

以下のサイトを読ませていただきましたが、非常に面白かったので是非。自衛隊研修を入社前に知っていたらその会社は受けないだろうなー。

www.asoblock.net

 

私の受けた新人研修も変わったものがありました。激情タイプの研修で、叫びすぎて喉が枯れたものです。。

 

 

多くの人が「もっと楽しんでおけばよかった~」と後悔を口にする新人研修ですが、私は後悔は全くありません。

それは与えられたタスクはこなしながら自分の気の合う同期を見つけ、研修後には飲みに行ったりと、非常に有意義だと感じられているからです。

もちろんその同期たちとは、正式配属後も交遊を続け仕事の疲れを紛らわすことができています。

 

 

皆様にも、研修とは言いますが、その期間も企業の一員だということを忘れずに最大限楽しんでいただきたいと思います。

 

 

くる虎